バスクリンから販売されている現地コレクションの一角「屋久島コレクション」を試してみました。
バスクリンからは他にも「小笠原コレクション/知床コレクション」が登場しており、今回ご紹介する屋久島コレクションは太古の森のいぶきということで、緑を連想させる香りが表現されているようです。
第一印象としては「森に寄せてきているのかな?」と思い、森の香りが大好きな私は心が躍ったのですが、結論からいうと森っぽいのは「屋久杉の香り」だけで、それ以外は花やフルーツの香りということで、そこまで緑の感じをプッシュしている入浴剤ではありませんでした。
しかしながら屋久島がどんなところかを連想するのには最適な香りが詰まっていて、非常に面白い入浴剤であったことは間違いないでしょう。
というわけで今回は、屋久島コレクションをご紹介します。
バスクリン屋久島コレクションの概要
香りのラインナップ
- 屋久杉の香り:おだやかな森林調の香り
- オイランアザミの香り:可憐なフローラル調の香り
- 屋久島ポンカンの香り:さわやかな柑橘調の香り
- ホソバハグマの香り:やわらかなフローラル調の香り
屋久島コレクションの特徴
- 現地で体感し、採取・分析・開発したオリジナル香料配合。
- お湯に入った瞬間にシュワッと発泡し、香りを一気に拡散。知床の独特な自然感のある香りを贅沢に楽しめる。
- 現地の情景をイメージし、開発した湯色設計。
- オーガニックホホバオイルとクランベリーオイルの2つの保湿成分で、湯上り後もお肌しっとり。
- アミノ酸成分配合。湯ざわりがまろやかで、お肌にやさしい。
私がまだ小学生だった頃に、国語の教科書で「屋久島の杉の木」というような題名の作品を読んだことがあるのですが、私にとって屋久島はまさに「スギの森」というイメージです。
商品パッケージは恐らく「白谷雲水峡 苔むす森」だと思われますが、島の90%が森だそうです。鹿児島県の南南西に位置し、滝などの名所も多数存在するとのこと。
とにかくスギ、コケ植物、シダ植物などの植物類が豊富で、まさに「緑そのもの」と言えるのが屋久島と言っても過言ではありません。
そんな屋久島特有の植物類が香りとなって再現されています。
屋久島コレクション香り別の感想、レビュー
屋久杉の香り
非常にオーソドックスな森の香りという感じです。その他の入浴剤で「森の香り」というコンセプトになっているものを想像してもらえれば、当たらずとも遠からずという香りが想像できるでしょう。
ただ個人的にはスギという木に関して、屋久島の杉の木には「king of king」という印象があったので、「kingにしてはスギ感が薄い」という感じがしました。
緑の香りが好きな人なら間違いなく気に入ると思います。しかし木材の雰囲気は全くないので、杉の大木の香りをイメージしていると少し拍子抜けしてしまうかもしれません。
いずれにしても森というニュアンスだけで言えば、同シリーズ「知床コレクション」の知床白樺の香りの方が森っぽかったので、森の香りが好きな人にはこちらをおすすめしておきます。
▶大自然の息吹感じる入浴剤「知床コレクション」で気分だけ北海道へ
オイランアザミの香り
開封直後は「もろこし」のような乾いた香りがして、不快とは言わないまでも「ん?」という違和感を感じました。
和菓子のもろこしというか、ペンキ塗りたてというか…。良く言えば新居のにおいに近いかも。いずれにしても良い香りとは言い難いです。
どう表現していいか分からず、他にどのような商品に用いられている植物なのかを調べようとも思ったのですが、この「屋久島コレクション」以外に使用されている物が出てこなかったので、香料としてはかなり踏み込んだテーマだったのかもしれません。
いずれにしてもアザミは食される機会は多いようで、九州では割と馴染みのある植物だそうです。良いか悪いかはさておき、すごく面白い出会いだったので、面白い香りを探している人は是非。
屋久島ポンカンの香り
非常に爽やかなポンカンの香りです。屋久島という冠名が付くことで、通常のみかんやオレンジと何が違うのかという部分は分かりませんでしたが、皮の良い香りが感じられて非常に爽やかな入浴剤でした。
食べ物としてもみずみずしさが売りとされている屋久島ポンカンですが、入浴剤の香り成分としても「綺麗な水や新鮮な空気によって育ったクオリティの高さ」を感じることができます。
ただ、屋久島に重きを置いた入浴剤ならではの特徴とは言い難く、面白みはないです。
良い香りであることは間違いないですが、じゃあ他の産地のポンカンと比べてどうかと言われても口を紡いでしまうと思います(そんなこと言ったら屋久島の杉も分からないけど)。
ホソバハグマの香り
良いか悪いかは別にして、本シリーズで1番面白い香りだったのがこちらの「ホソバハグマ」の香りです。
一言で言うと「いちご紅茶という飲み物があったらこんな香りだろうなぁ」と思うような、スッキリした酸味と甘みが一緒になっている香りだと感じました。いちご味のキャンディに近いかも。
ちなみに漢字で書くと「細葉白熊」だそうです。白くて小さい綺麗な花で、線香花火の白いやつみたいな見た目をしています。
植物紹介で説明されているウェブサイトは幾つか見つけたものの、こちらも香りには一切言及されておらず、少なくともサイズ的にも小さいこの花からそこまで強い香りがするようなイメージもないため、屋久島コレクションならではの香りと言ってもいいのではないでしょうか。
最後に
【個人的なお気に入りランキング】
- 屋久杉の香り
- 屋久島ポンカンの香り
- ホソバハグマの香り
- オイランアザミの香り
屋久島というネーミングから、いかにも森や緑を連想させる香りで固められているのかと思いきや、森の香りは1つだけで、あとは花が2つと果物が1つでした。
無難と言えば無難で、正直言うと「屋久島を連想させるような香り」という感じではなかったような気がします。ただ、4つの香りすべてにハズレはないです。
期待が大きかっただけに、私個人の感想としては同シリーズの中で「1番の不発」という感じがしますが、酷評するほどひどいというものでは決してないので、興味のある人は手に取っていただけたらと思います。
森が好きだと本製品を手に取ってしまう人が多いような気がしますが、森好きならバブの森に特化した入浴剤があるのでそちらをおすすめします。